昨年2016年の9月11日で、世界を震撼させた”同時多発テロ、セプテンバーイレブンス”からちょうど15年経ちました。その時、10歳だった息子にいい加減伝えたほうが良いのだろうけれど、どうやって伝えようかと悩みました。
当時のニュースが動画サイトにアップされていますが、さすがに飛行機が突っ込むところは見せられない……ということで、本で教えることにしたのです。
絵本『AMERICA IS UNDER ATTACK』
題名を訳すると『攻撃を受けたアメリカ』とでもいいましょうか。
2001年の9.11に何が起きたのか、淡々と事実だけをイラストを使ってうまく描いている絵本です。その日にハイジャックにあったニューヨークのみならず、ペンタゴン、そしてペンシルベニア州に墜落してしまった4機について書かれています。
『What Were the Twin Towers?』
こちらは『Who was~』『Who is~』シリーズを出している出版社が、ここ数年から出し始めている『What was~』『What Were~』シリーズのひとつして、9.11のテロだけを取り上げるのではなく、ワールドトレードセンタービルについての本です。
このシリーズは言ってみれば伝記ものであり、建物や土地、はたまた歴史的事実について教えてくれる素晴らしいシリーズです。新宿南口にある高島屋横の紀伊國屋の洋書コーナーに、たくさんの、アメリカではみたことがない『Who was~』シリーズが置いてあったことも付け加えておきます。
16ページ付け加えらた写真が語ること
さて、このtwin towerの本。誰の設計でいつから建設が始まって……という話の前に、ツインタワーが建っていたロウアーマンハッタンの簡単な歴史の説明など、非常に細かいです。いつもなら写真が入っていないのですが、今回のには入っていて、まさかビルが爆発している写真入りとは買うまで知りませんでした。あ、近所の本屋で売っていなくて、アマゾンで買ったからなんです。
二つの本から学んだこと
今回紹介した本は、どちらかというとドキュメンタリー系の本で、いったい何が起きたのか、ということを淡々と紹介してくれています。絵本のほうは多分、7歳くらいから読めると思いますが、What~の方は、10歳くらいまで待った方がいいかな、と個人的には思いました。
というのも当時、テレビが飛行機がビルに突っ込むシーンとビルが崩れ落ちるシーンを執拗に何度も繰り返して放送したことにより、観ていた10歳以下の子供たちの精神状態が非常に不安定になったという事実がありました。というか、観ていた大人でも気分が良い物ではなかったし、できれば未だに観たくない……です。
次回はもう一つの本『Towers Falling』について紹介させていただきます。