@see http://www.cp-africa.com/2016/02/29/south-africa-sugar-tax-confirmed-for-2017/
3月末にイギリスで砂糖税なるものが導入される予定だ、という記事を読んだのですが、ついに導入することが決定しました。(http://wired.jp/2016/03/31/sugar-tax/)
そもそもなんで「砂糖税」を?
@see http://www.telegraph.co.uk/food-and-drink/news/sugar-tax-what-does-it-mean-and-who-will-be-affected/
今回のイギリスが「砂糖税」を導入するに当たっていろいろと調べたら、イギリスもアメリカに負けず劣らず子供たちの肥満化がかなり進んでいる様子。なのでそれを阻止するための一環として「砂糖税」をもうけて、甘いドリンク摂取量を下げる効果を狙ってのことですね。
メキシコでは効果が出ているらしい
@see http://www.huffingtonpost.com/bruce-y-lee/lessons-in-change-the-mex_b_7700336.html
調べてみてわかったのですが、メキシコも世界でトップ3に入る「肥満大国」。そうですよね、ワタシもメキシコに旅行したときに驚きましたが、とにかく食事の時に2リットルのソーダー類(主にコーラ)を飲みますから。
砂糖がいっぱい!
@see http://www.breath-design.com/?eid=1620994
そもそものペットボトルに砂糖ってどのくらい入っているかご存じですか?角砂糖で16個半(500MLのコカコーラ)。それを1日何倍も飲むんですから、そりゃ太りますよね。ということでメキシコでも砂糖税を始め、効果が出ているようです。
アメリカのバークレー市でもやっているらしいけれど……
@see http://www.theguardian.com/commentisfree/2016/mar/20/sugar-tax-good-idea-go-after-processed-foods-next
カリフォルニア州のバークレー市でやっているようですが、アメリカではあまり効果はでていないようです。というのも、アメリカという国は「合衆国」で、それぞれ州や市によって法律が違います。つまり、砂糖税がかからない場所へ行って買い物をすれば良いだけの話なのでまったく意味がありません。実は同じようなことがほぼ10年近く前にありました。
ニューヨーク州で喫煙者を減らそうとタバコの税金を高くしたのですが、お隣のニュージャージー州のタバコ税が半額近かったので、そこから購入する人達が多かったのです。なのでもしアメリカで税を導入するのであれば、政府が全国でやる、と決めない限りダメなのです。
とはいえ、そういったことが行われるとは全く思えませんが。
NY市で導入できなかったソーダー税
@see http://www.nydailynews.com/new-york/soda-tax-failure-cost-health-care-jobs-greater-new-york-hospital-association-article-1.175727
ブルーンバーグ前NY市長が2014年にソーダーのカップの大きさ(500ml)以上大きなサイズでドリンクを売らない法律を導入しようとしたら大反対に遭いました。アメリカという国は「個人を尊重する」ことを一番大切にしているので、その法律に反する、ということなんです。どんなサイズのドリンクを飲もうと個人の問題であって、第三者、ましてや法律で決めるなんてもっての他、というスタンス。
とはいえ、同性愛者の結婚を合法的に認めたこの国ですから、もしかしたら遠くない、近い未来にアメリカ全州でで砂糖税が導入されることは「あり得る」ことなのかもしれません(その時の大統領が誰かにもよりますが)。