なぜ知事の外遊費用が高いのか考えてみる

こんにちは。六屋敬です。知人のシステムガーディアン社の加藤社長からの依頼で執筆を再開することになりました。
セキュリティ関係から警察捜査、世論まで何でもいいから書いてくれと言われたのですが…。

 

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先日、某知事が、自身の外遊に関する報告書を出してきましたね。

その金額に各々で「おかしいんじゃないか?」「税金を無駄使いするな」等の苦言を呈している。当人「相応の対応が必要」と述べているが、その「相応の対応」について、今回は考えてみようと思う。

 

某知事は、今でこそ知事の肩書きを持っているが、以前は国会議員。その前は政治学者であった。彼が、現在に地位になってからは、幾つかの負の遺産とも思われる幾つかの計画に「否」を唱え、覆してきた経緯を持つ。
その結果が国際的なスポーツイベントの遅延で有り、無駄な税金を使ってきた事に繋がる。問題の今回の外遊では様々な内容について国民が「否」を示しているようにも見える。外遊もスポーツイベントも共に大切な税金。その内容が適切であるかは、興味津々な内容と言える。

「相応の対応」とは、何を言わんとしているか。

 

ここに「相応の対応」という言葉がある。知事の発言には

「社長がビジネスホテルに泊まるわけにはいかんでしょ」

……と言っているようだが、これは一般の人たちにわかりやすく言った結果であると考えられる。本来、閣僚や今回の知事レベルの政治層で有力な発言をする人達、すなわち「VIP」と称する人たちが、どの様にその身を保護しているかについて、考えてみよう。
閣僚や今回の知事などの肩書きを持つVIPは、警察用語で言う「マルタイ」であり、要人警護の対象と言われている。常日頃から、SPから要人警護を受けており、通常の人たちとは異なる生活習慣を送っている。一般的に、SPの活動には、事前に予定を聞かされており、その対象が立ち入っても問題が無いように、入念な場所のチェックを行う。

 

出入り口はもちろんのこと、椅子のひとつひとつ、テーブルの下、レストランであれば厨房や勝手口、天井裏に通じる天袋に至るところまで、入念にチェックが行われ、チェック済みの場所に、「印」が残されていく。具体的な物は真似をされると警備上に支障が出るため、掲載はしないが、レストランやホテルなど、要人が出入りした直後にそうした場所に赴くと、「印」を見ることが出来るかもしれない。こうした活動をSPが問題を全て解決した後に、SPと共にVIPが会場を訪れる。

 

つまりセキュリティ上の活動も含まれる

こうした活動に於いて、「会場を貸し切りにする」事が重要とされている。これは、部外者に出入りさせないことと、事前に身元確認が終わっている関係者のみに出入りをさせる事で、会場のセキュリティ度を上げる事に繋がっている。1回の食事に100万円以上の金額が計上されることがあるが、これはこうした「会場を貸し切る」という状態を作り出すためにかかる、必要経費と考えられる。

 

また複数台のハイヤーが経費として掲載されているが、これもどのクルマにVIPが乗っているかを攪乱するためには、重要な行為で有り、それにかかる費用が掲載されているため、ハイヤー代が高価であることも納得が出来る。

 

問題のホテル費用はなぜ高額なのか?

 

さて、今回国民が注目しているホテル代だが、一般的なスイートルームの貸し切りに思われているようだが、実際のところそれだけではない。そのスイートルームに内側の壁で繋がる部屋も、SPが泊まっており、異常時にはVIPの居る場に飛び出すことが出来るようにしている。
こうした都合で、スイートルームの近くはSPが常に泊まっている事が推測でき、また先ほど示したハイヤーでの例もある様に、複数のスイートルームを貸し切りにする事があり、場合によっては、そのフロア丸ごと貸し切る場合も十分に考えられる。

 

また部屋の配置によっては、スイートルームの上下の部屋も貸し切りにする事もあり、必要に応じて、3フロア丸ごと貸し切りにすることもある。ただし、こうしたどこに泊まっているのかが解らないようにする手法は、VIPの中でも、国賓クラスが対象となることがあり、VIPの部屋直通のエレベータがあるホテルを選択する事がある。この場合は、エレベータの出入り口も一般の客からは見えないところに有り、隠し通路や隠し部屋などトリッキーな対策を施しているホテルもある。すべてはVIPの命をテロリストから守るために、考えられた方法である。

 

結局今回の外遊が高いのはVIP扱いだが…

今回の知事の外遊が、これらのVIPの秘匿行動にどれほど当てはまるかは解らないが、今回公開された内容を読む限り幾つかの手法が採用されたと考えられる。皆さんは、今回の外遊に関する費用、どの様に考えるだろうか?それは皆さんの考え次第だと思う。

 

 

ちなみにシステムガーディアン社長の加藤氏も何故か自分の事を数年前までVIPPERとは言っていたが、彼が出張の際に泊まっているのは5000円以下のホテルが多い。数年前までは秋葉原のネットカフェで寝泊りをしていたようだが……世知辛い世の中だ。

 

 

六屋敬

この記事を書いた人:六屋敬

白夜書房発刊ハッカージャパン誌で、10年以上の執筆活動。ハッカージャパンで書いてきた「教えて!くろい事」をベースに、最新の話題をくろく評価。必殺技:警察関係の情報・セキュリティ関連。某知事の外遊報告書について


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