@see http://www.utah-sushi-roll.com/spicy-tuna-roll/
アメリカで巻物寿司の中でもトップ5に入る大人気の『スパイシーツナロール』。なんで新鮮な魚をわざわざ辛子ソース和えにして食べるの……? と初めて見た時思ったのですが、わたしの周りのガイジンさんたちにも大人気。どこからそんなアイディアがでてきたのでしょうか?
そもそもスパイシーツナロールって?
@see http://item.rakuten.co.jp/tsukiji-ousama/nakaochi/
簡単に説明すれば、鉄火巻きのマグロに辛子マヨネーズが和えられている巻物です。これが今では日系やアジア系だけでなく、大手アメリカ系スーパーマーケット、ホールフーズマーケットやトレーダージョーズのお総菜売り場でも買えるくらいの人気商品となっています。
ホールフーズマーケット
オーガニック商品を中心に売っているスーパーマーケット。他のスーパーでは取り扱っていない輸入商品もある。やや高めだけれど、オリジナルエコ・バッグなど日本でも大人気。ストアブランド商品はお手頃。
トレーダージョーズ
トレジョの愛称で親しまれているスーパーマーケット。ストアブランド商品が多くを占め、ユニークな商品が多い。ホールフーズに比べて値段は安いがクオリティーは良い。
スパイシーツナロールのアイディアはどこから?
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今では日本人以外が運営する日本食レストランが増えて、日本食が普通にどこででも食べられるアメリカですが、80年代はそうでもなかったようです。確かに魚を生で食べるなんて、ゲテモノ扱いされても仕方ないですよね。未だに食べたことがない、という人もたくさんいるし。なので魚が余って腐って仕方なく捨ててしまう事が多々あった様子。
そんな中、ある日、寿司職人がやや腐りかかったマグロの中落ちを捨てたくない、無駄をこれ以上出したくないため、味をごまかすためにマヨネーズと辛子ソースを入れて、新メニューだと言ってお客さんに出したそうです。
スパイシーソースの秘密は、あのマヨネーズのおかげ
@see http://www.astroeater.com/spicy-mayo-recipe/
アメリカ人ってあまりマヨネーズが好きじゃないみたいなんですよ。個人的にはアメリカのマヨネーズは酸味が強くて好きなんですが、それでも「こくが足りない」。なので「スパイシーマヨネーズ?」と思われたかと思うのですが、いえいえ、その味はアメリカ人にとってまさにど真ん中、ドストライクだったようです。
というのも、日本の、そうです、天下をほこるキューピーマヨネーズを使ったからなんです!スパイシーマヨネーズの基本は、キューピーマヨとこちらで売っている、中国産の辛いソース(写真左)を混ぜるだけ。そこに一味唐辛子、タバスコ、韓国唐辛子などを足して、各お店のオリジナルを出しています。
私のアメリカ人の友達も「日本のキューピーマヨ買って来て」とよく頼んできます。
進化し続けるスパイシーツナロール
@see https://www.tripadvisor.com/LocationPhotoDirectLink-g29750-d7291355-i130356853-Oshi_Sushi_Sake-Atlantic_City_New_Jersey.html
日本ではないので、その国に合ったように料理が変化していくのは当たり前。ですが、天かすをつける必要はあるの? という疑問。その名も『クランチスパイシーツナロール』でもこれがまた人気商品なんすよね……。日本人のわたしには考えられませんし、食べたいとも思いませんが、巻物を丸ごと天ぷらで揚げちゃうバージョンもあるわけですから、もはや不可抗力。
これからももっと「それってアリ?!」的な進化した巻物が出てくるでしょう。怖い物見たさで見守って行きたいと、ささやかながら思っています。