500円でジャンクパソコンを買ってみた結果

つい秋葉原へ液晶テレビ2,480円だと!?
つい秋葉原へ……液晶テレビ2,480円だと!?LANケーブル直線工具だと?B-CASが500円だと!?……と

先週の日曜日、某客先からの帰りに秋葉原へ。パーツ確認しに。ついつい安いジャンク品に引き寄せられてパーツ街、ジャンク通りまで行ってしまいました。3年前まで用事もないのに、毎日通っていたのですが、最近は時間がなくて中々。ひさしぶりに行くとやはり足が言う事聞きません。どこかに1366マザーボードや古いサーバーが叩き売りしていないか?と妄想する訳ですよ。

500円のパソコンがあれば買うしかない

ジャンクPCが500円……これ買うしかない
ジャンクPCが500円……これ買うしかない

そんな中で末広町駅方面、ジャンク通りのお世話になっているパシフィックさんのPC-NETへ行くと、古いシンクライアント機器が500円で売られていました。500円?当然買うしかない訳です。シンクライアントなら問題なくいけるだろう!と……。ちなみにシンクライアントとは乱暴に説明すると、パソコン自体は最低限の構成でサーバーに必要機能を持たせて動かすパソコンの事です。

早速購入したパソコン、お値段500円

 

Nexterm RT500というシンクライアンらしいが
Nexterm RT500というシンクライアンらしいが

早速、内容確認してみると普通に使えそうです。機種はNexterm RT-500という機種です。

USB2.0が4ポート、AN 10Base-T⁄100Base-TX WOL機能付き オーディオ AC97コーディック ステレオ・ヘッドフォン出力、マイク入力 表示は VGA,電源ACアダプタ 100V ~ 120V
USB2.0が4ポート、AN 10Base-T⁄100Base-TX WOL機能付き
オーディオ AC97コーディック ステレオ・ヘッドフォン出力、マイク入力
表示は VGA,電源ACアダプタが電源。
HDD抜きとの事で、ストレージはCFカード
分解してみるとHDD抜きとの事で、ストレージはCFカード

分解してみると、HDD抜きとの事で、CFカードがストレージだった模様。CFカードはないのでとりあえずUSBブートで起動させてみる事に。ACで電源を入れてみると普通に起動。シンクライアントのためかBIOSメニューなしでOS起動まっしぐらです。

nexterm06
CPUは懐かしいGeode LX 意外とメモリーも500MBと積んでいる模様。
nexterm05
BIOSは基本は入れない仕様

 

調べるとBIOSメニューは本体を弄ればとありましたが、USBブートいけるそうなので、このままUSBブートでOS立ち上げることにします。安易に軽量なLinuxでもいれようと考えます。

 

 

しかしスペック的に限定される用途……

とても地球に優しい電力のLX800

 

 

……で、調べてみると、ここからが問題。この機器に搭載されているCPUがGeode LX Rev: C3@500MHzのメモリーは499392k @400MHz/DDR。クロックからLX-800で、エコな0.9W。この機器は2006年4月発売の10年前のパソコン。Geode LXは完全にシンクライアント用として利用されていたCPU。ATOM同様に省電力目的で、LXの500MHzなのでデフォルトのXPじゃまともに動かないはず。せめてGXなどうにかなったが……さらにIA-32互換で32bit限定。GPUはCPU内蔵だが、最新のOSはまともに表示できない模様。

入れるOSも限定される状態

nexterm13
This Kernel requires The following features not present on the CPU:

つまりLinux入れるにも最新のカーネルは対応していなく、試しに期待を込めて、最新のカーネルを入れようとすると、

This Kernel requires The following features not present on the CPU:

paeUnable To boot-please use a kernel appropriate for your CPU.

……と早速怒られてしまいました。Ubuntuだと10.10をライブで動かしてみると入れるともっさりですが、動きます。なので、さらにバージョンを下げて10.04を入れてみます。フォーラムを見るとやはり10.10で動かしている人もいるようです。

参照:https://forums.ubuntulinux.jp/viewtopic.php?id=10770

 色々とOSを入れてみる

ここで色々とそれ以外にも、古いカーネルのディストリビューションを落として、色々と入れみるが動きがもっさりしすぎて使えません。

 

Ubuntu 10.04辺りが我慢できる範囲……
Ubuntu 10.04辺りが我慢できる範囲……
Android入れてみたり……
Android入れてみたり……
NextermRT-500に色々入れるが……
NextermRT-500に色々入れるが……

結局Ubuntu10.04(lucid)に落ち着く

 

結局、ubuntu10.04
結局、ubuntu10.04
ブラウザ開くまで10秒ほど
ブラウザ開くまで10秒ほど
一昔の前のパソコンだと思えば使えない事もない。
一昔の前のパソコンだと思えば使えない事もない。

結局5~6個試して、Ubuntu10.04に落ち着きました。インストール後、30分ほどターミナルでコマンド打ったり日本語入力してみたり、ネットの繋げてブラウザ起動してみたりと試してみます。ブラウザについてはUSBライブだが10秒ほどで起動するが、ネットサーフィンには若干きつい模様。Yahoo開くまで2分ほど掛かった。それ以外の動作は、まあ問題ない模様。

 

やはりシンクライアント、カスタマイズしたWindows Embeddedか、古い軽量Linuxじゃないと使えない。アクセスの少ないサーバー用途ならまぁ使えそうだが、CentOS5.5以下を今から使うのもどうかと思い始めます。

結論:一応動くけど、使い道がない。

10年まえのシンクライアントが500円は非常に魅力でしたが、もしくは隣にあった3,000円程のEPSONのEP-12を買うべきだったというトホホの結果に。あとでCFカードをジャンクで買って何かに利用しようとは色々と考えますが、使い道がない。本当にない。無さ過ぎる。サーバ用途ならもっと小型のもあるし。あるとすれば少し前に秋月買った太陽光パネルで発電しながらでしょうか?それでもACを見ると12Vで3.3Aは必要です。12Vなら、デスクトップパソコンの中にこのパソコンを入れて動かすなど本末転倒なアイデアしか思い浮かびません。それにしても用途が思いつきません。
ちなみに、これ会社の経費で購入。

まだ報告していないのは此処だけの話です。

す……すいませんでした。

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