日本 トラック 自動運転

自動運転が連れて行く未来を考えてみる

こんにちは。カトーです。先月の2016年4月6日に「European Truck Platooning Challenge 2016」という実験でドイツ、スウェーデン、デンマークなどのヨーロッパ各地から一斉にスタートしたトラックがゴール地点のオランダ・ロッテルダムに無事に到着したニュースがありました。私もIT系にいるせいかIoTや自動車の自動化のついて、今後どうなるかね?と聞かれる事があります。なぜ私に聞くとは思うのですが、お決まりの答えを言います。

 

そうですね、いずれは標準的な技術になるとは思いますが、日本国内は道路が複雑です。最短で数年以内に許可されるとしても、安全を考えると高速道路や限られた場所になるかもれませんね。まあ、将来的にはどうなるか分かりませんが

現実問題、自動運転の自動車が実現したらどうなるか

自動車の自動運転システムに対して、禁止や反対の意見が現在は多いですね。その多くは安全性を疑問視する声もありますが、肯定する人は高速道路などの長距離ドライブなどは睡眠が必要な人間のほうが危険という声もあります。自動車を運転している人は知っていると思うがハンドル操作だけで、アクセルを踏まなくても進むクルーズコントロールの技術は今から50年以上前から使われていますし、最近ではオートブレーキの搭載の車も多くなってきました。そう考えるとこの自動運転の技術もそう遠くない未来のように感じますね。ですが、どんな技術革新でもそれによって何かしらメリットとデメリットがでるのは当然。既に一部の専門家がその問題について意見を出しています。

参照:自動運転トラックがやってくる。そして、数百万の職を自動化する
@see TechCrunch Japan

自動運転の車は労働者も自動化する

当然ですが、自動化される技術はそれに伴い働く人も自動化されます。要は職を失います。日本ではどうなるのだろうと調べると日本の貨物輸送の9割がトラックだという事も資料をみると分かりますし、日本トラック協会も明確な統計を公式ページに記載しています。

日本 トラック 自動運転

わが国の国内貨物総輸送量は、トン数では年間約47億トン(平成26年度)、トンキロ※では4,152億トンキロ(同)で、トラックの輸送分担率はトンベースで約9割、トンキロベースで約5割となります。トンベースでみた場合は、近年の建設需要の減少などで、重量の嵩む建設資材の輸送が減少し、平成以降のピークだった3年度の約72億トンに比べて国内貨物総輸送量は約34%減少しています。輸送機関別では、トラックが9年度に営業用と自家用が逆転したほか全ての輸送機関で漸減もしくは横ばいとなっています。

@ see 全日本トラック協会 2016年 日本のトラック輸送産業現状と課題

今後最短で実現するのが高速道路などで、長距離トラックだとすれば、実装された場合、当然長距離ドライバーの多くは職を失うと予想されます。それに伴い多くのドライバーが休む場所で働く人や、長距離トラックに関わる職も同じような運命を辿るとは簡単に想像できます。

それでも技術革新は進む

IT業界は他の職種より技術革新が早いと言われます。実際にプログラム言語でいえば、30年前のBASIC言語は主流ではなく、CMSでいえば、10年程前にあれほど人気があったMovable Typeも現状では悲しいぐらいの利用率になっています。自動車の自動運転とはぜんぜん違うかも知れないが、技術革新という面では止まる事はないというのをIT業界の人は知っています。専門家の引用になりますが、参照元の専門家の意見があります。

このテクノロジーを単に禁止するには大きすぎる。陸上輸送の対費用効果が400%向上することは、人類の幸福が途方もなく向上することを意味する。大多数のアメリカ人が農地に足を着けて働いていた20世紀初頭に、トラクターや刈り取り機が生まれた。その時、もしも私たちがその機械式の農業を禁止していたら、世界はどうなっていただろうか?

一緒に仕事をしている元銀行出身のコンサルタントのK氏はこう述べています。

自動車の自動運転は素晴らしい事だけど、経済は縮小すると思うよ。それも凄いスピードで。日本は少子化問題もあるし、今後の経済縮小はすごい事になるよ。先日の経済産業省の「新産業構造ビジョン」中間整理を後で参考に送るから見ておきなよ

経済の縮小という事を考えると怖いですが、いずれにしても自動車技術国の日本がここは頑張ってほしいと思います。

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