@see http://baseballadventures.com/east-west-cuba-baseball-tour-feb-2016/
88年ぶりにキューバを訪れたオバマ大統領。
アメリカとキューバの国交が断絶されているので、アメリカ人やアメリカと外交のある日本人がキューバに行くには第三諸国経由で行かないと入れない国です。でもアメリカと国交が断絶されていたからこそ、資本主義にはない「古き良き時代」が残っていて、そのまま残っていて欲しいと思うのは、観光客のわがままかもしれません。
映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』を観て
@see http://unisci24.com/199161.html
この映画が撮影されたのは1997年。わたしは翌年の98年にキューバを訪れました。ちょうど映画に使われた音楽のサウンド・トラックを聴いて気に入ったのと、なぜか昔からカストロ議長という名前に惹かれていて(同じくカダフィ大佐にも惹かれていました)、漠然といつかキューバに行きたいとは考えていましたが、本当にキューバの地に立てるとは思ってもいませんでした。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
ミュージシャンのライ・クーダとキューバの老ミュージシャンたちの演奏を中心に、彼らの生い立ち、日常を描いたキューバ音楽ドキュメンタリー。ニューヨークにも来て、カーネギーホールのライブも入っています。
日本からキューバへの行き方
@see http://holidayplanners.com/map-caribbean-islands/
日本からキューバに行くには、第三諸国、つまりアメリカ経由ーメキシコもしくはカリブの島々からキューバに入るルートしかありません。わたしはその頃、カリブ海の音楽が好きだったので『カリプソ』『ソカ』などで有名な”ドミニカ共和国”経由(成田ーマイアミードミニカ共和国ーハバナ)で首都ハバナに行きました。
そのときに飛行機のお隣に座った、毎年のように訪れているユダヤ人男性に「ハバナの夜ほどきれいな街はない」と言われたのを覚えています。
ドミニカ共和国
カリブ海に浮かぶ島の一つです。多くの野球選手を輩出しており、日本では広島カープが養成所を建てています。なので何人かの選手が日本のプロ野球で活躍しています。大リーグでもたくさんの選手が活躍されています。
首都ハバナの夜の景色がきれいな理由
@see https://jfophotography.wordpress.com/cuba/havana/
ハバナの夜景がとてもきれいだった理由は、あのけばけばしいネオンがなかったからです。
マクドナルドもギャップも、とにかくそういう広告ネオンが一切無い街でした。
キューバはとても貧しい国です。アメリカから経済規制を受けているので、観光業はとても大切な事業です。なので、首都ハバナの旧市街地は観光地化されてはいますが、それでも100%ではなく、一歩道を入れば地元の人達と簡単にふれあうことができます。
もともとスペインの植民地だったから、16世紀の当時の建物と街灯の光がうまく溶け合って、幻想的で、忘れがたい景色を作っていました。
国交が復活したら、起こることを考えて、少し胸がいたい
@see http://tabizine.jp/2015/04/07/34047/
アメリカとの国交が復活したら、アメリカから資本が流れていくるのでキューバ国民にとっては良いことでしょうけれど、それと同時にアメリカ企業がここぞとばかり乗り込んでくるので、あっという間にアメリカ企業の看板やネオンサインが街中にあふれ出ることでしょう。
そうなってしまえば、キューバがキューバではなくなってしまう、どこにでもある「普通の国」になってしまうのではないかと、考えてしまいます。でも国民にしてみたら良いことなのかもしれません。外国に出たくともパスポートが自由に取れない。サポートがあっても作るのに3年も4年もかかってしまう。明日の食料を買うのにも困ってしまうほどの食糧不足。欲しいものが買えない人々。
キューバに行って、日本がどれだけ豊かなのかを痛感しました。これからキューバがどうなっていくのか、資本主義に飲み込まれていってしまうのか。また機会があったらぜひ訪れたいと思います。