こんにちは、カトーです。
弊社の仕事のひとつとしてサーバ管理業務があります。最近ではクラウド化が進んでいますが、基幹システムを動作させるには社内に置く事も多いかと思います。そうすると困るのが故障や定期交換で廃棄になる部品ですね。情報漏洩の観点からしっかり廃棄しなきゃならないし、もしかしたら故障時に使えるかも?と取っておくサーバ管理者も多いと思います。挙げ句に捨てるタイミングを逃した部品があるというのは誰でも経験しているかと思います。
そこで今回はそんな”捨てるタイミングを逃したサーバ部品”で少し古いクライアントマシンに”ちょい足し”して検証してみますよ。
まぁ……あれです、会社にある捨てるに捨てられないパーツを検証して使えなければ捨てるようとしようしてる記事ですよ。
サーバといえばSAS、そしてRAID
サーバのストレージにはRAID構成のSASが現在でも現役なところが多いと思います。そんな訳で少し古い社内在庫のSASとRAIDカードを使ってみます。型番はFujitsuのMBB2073RCの2.5SASとDELL E2K-UCP-61-(B)です。
ちなみにDELL E2K-UCP-61-(B)のほうは少し錆が出ています。
おいおい、そんな古いの引っ張り出してきて性能検証すんなよ!と言われそうですが、”捨てるに捨てられない”気持ちと”このタイプの修理が依頼があったら俺は直せる!”という気持ちに踏ん切りがつかないものです……えぇ。
またAmazonで検索すると”Saved my server, brought it back to life ! Rescued my poweredge r900! April 30, 2018 ”とかコメント見てしまうと、まぁ、捨てられないのもあります。
すこしチリチリサウンドがするが…性能は?
まずはパフォーマンスに期待して禁じ手のRAID0で組んでみます。
それしてもこの起動が遅いです。もしかしたら壊れている可能性も捨てきれないのが古いパーツ”あるある”です。
当然起動でこけるというのも”あるある”です。今回はUSBブートでしたので起動間違い。ちなみにオンプレサーバ触る人は起動時”ドライバかぁ~”というのもあるあるですね。
検証してまずはOSを入れます。今回はWindows 10 pro 。初期状態からChromeとCrystalDiskMarkだけ入れた状態です。
しかしなにかSASからチリチリと音がしますが気にせずにテストしてみます。
このDELL純正オプション PCI-E SAS RAIDコントローラー E2K-UCS-61ですが、PCI×8で、公式ではSATA 3Gb/s / SASとあったので少しだけ期待です。
結果は…これはひどい。
この記事を読んでいる方も多少は ”古いけど値段したし、結構今のSATAとはまでは行かなくても、そこそこだろう”と思っていたかもしれません。
本当に申し訳ない、酷い数値です。このカードが壊れているのか?はたまたSASディスクが壊れているのか。ちなみに私の業務マシンM.2のSSDの数値と比べると…
約12倍の速度になっていました。
結論
今回、メーカの数値からは離れた実測がでました。しかし古いマシンであれば、現在ならSSDのSATAにしておけって事ですね。とほほ……な結果です。
というかこのDELL純正オプション PCI-E SAS RAIDコントローラー E2K-UCS-61ですが、PCI×8で、公式ではSATA 3Gb/s / SASとあったので、少しだけ期待しただけがっくりではありますが、結論から書くとこんな感じでしょうか?
古いRAIDカードとSASは高速な夢は見れない(壊れているかもしれないから)
高速な夢は最新の機器を入れ、古いパーツは早めに処分。
あれですね。タイトル通りというかフィリップ・K・ディックの作品の高い城…という事でしょうか。
ではでは。