こんにちは、duckです。
今回は非OC系のメモリを弄る用事があったのですが、時間も足りませんでしたので軽く触った結果を報告したいと思います。
DDR4-2133 8Gx2
V-Colorというメーカーの製品で、DDR4-2133 8Gx2という何の変哲もない普通のメモリキットですが、ちょっとそそられたのはHynixチップ搭載という点とマージンが大きそうという噂からでした。
http://www.ocworks.com/products/detail/12393
Hynixチップ
Hynixといえば昔からOC競技の世界でも活躍してきたメーカーですが、最近だとDDR3の時代なんかはHynix-BFR→CFR→MFRとチップの進化を遂げてきました。
時代がDDR4にシフトして、まず最初に競技の世界で注目を集めたのもHynix-MFRでした。
DDR3からの勢いそのままに高クロックモデルにうまくシフトしてきましたね。
で、その後、Hynix-AFRという高耐性のチップがでてきて世間を一瞬?騒がせましたが、その直後に今の高耐性メモリの代名詞となっているSamsung Bdieが出てきてしまったが為に、OC界の主流を譲ったカタチとなっております。
どうしてもメモリ限界領域でのtRCDの値で差がついてしまいましたね…
その後のHynix-AFRの消息は私も追っておりませんでした。
で、今回のメモリには最近のモノと思われるそのHynix-AFRが搭載されています。
今回は耐性の個体差もあるでしょうから予備も含め4枚ほど送られてきましたので、一枚一枚チェックしていきました。
基本、OC向けのメモリではなく2133の安物メモリですので、まったく期待はしておらず、マージン大きめのHynixとはいえ2133→2800くらいで動作してくれれば御の字だと思ってましたが…
ほとんどauto設定とはいえDDR4-3600でパイ完走。(Vdimm1.6v)
x2 で3466MHz完走
x2で3600MHzはあと一歩でしたが、少し微調整すれば確実にベンチ通るでしょう。
なかなかやるじゃないか!
下位モデルとはいえ、Hynix健在です。
Hynixの冷却
あと、Hynixならではの遊び方として冷却があります。
まあ、冷却にあまり反応しないのはSamsungくらいであって、ほとんどのメモリは冷やせば大きく耐性が上がりますけどね。
メモリチップを冷やすのはもちろん、CPUも冷却を強化すれば完璧です。
常用環境でもちょっと風を当てるだけで耐性が変化しますし、もちろん極冷だと別物に豹変する事が多いです。
安価なメモリには夢がある?
今回はちゃんと冷却もしてませんので、Hynixのテストとしては半分もやってない事となりますが、ただマザーに挿しただけでこれだけ結果が出るのですから、私的にだいたい予想はつきます。
冷やせばレイテンシもかなりタイトに設定できますし、クロック自体も上昇できるでしょうね。
現状は時間がないのでこのメモリに関しては深追いはできませんが、購入された方は是非、遊んでみてください。
OCメモリの基本がいっぱい詰まってますので、面白いと思います。
メーカー側で鬼選別されメーカー側のテストで最高到達点で売られてるメモリもいいですけど、今回のようなチップむき出しでバルクのような(バルクではありません)安価なメモリに夢を託す事があってもいいのではないかなと思います。
いや、そうなって欲しい…と個人的な希望ではありますけどね。
では、今日はこの辺で!