0.はじめに
お世話になります。大八木です。10月8日のブログを踏まえ、本日は、もう少し深堀した内容の防犯カメラシステム(以下防犯カメラ)の選び方を書かせていただきます。防犯カメラの新規導入だけでなく、改修や増設時での参考にしていただければ幸いです。
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1.目的の明確化
10月8日のブログで、「防犯カメラは目撃者」と称して、1年365日着実に働いてくれる従順な目撃者として…といった内容を書かせていただきました。更に申し上げれば、「疲れない」「眠らない」「見逃さない」「忘れない」といった人間が弱い部分を補完する能力を持っています。設置にあたっては、なぜここに防犯カメラシステムを設置するかを明確にすることから始める必要があります。
2.防犯設備全体の連携で考えること
防犯カメラは犯罪を抑止することと、事件や事故の状況を正確に記録して「早期解決と再発防止に役立ちます。しかし、鍵や錠、扉や面格子のように侵入を直接とめることはできません。他の防犯設備の中での防犯カメラの役割を考えることが大切です。そこで必要な機能性能がはっきりします。(先日のブログにある「チェックシート」をご参照ください)
3.防犯カメラシステムを選ぶこと
防犯カメラシステムには、撮影方式や映像伝送方式が違う2種類の防犯カメラシステムがあります。ひとつは、NTSC(アナログ)防犯カメラシステムといわれる方式で伝送には同軸ケーブルを使います。メリットとして、接続は簡単で接続すると、すぐに見ることができますので、小型物件に向いています。もうひとつは、IP-IF対応(ネットワークカメラ)防犯カメラシステムいわれる方式の伝送にはネットワークケーブルや光ファイバーを使います。メリットとして、省線化、広域・遠隔対応、高画質映像が得意ですので、比較的大型物件に向いていますが、帯域設計や調整などに専門的な知識が必要となります。
これらのことを念頭に置きながら、次に防犯システムの設計のポイントを書かせていただきます。
4.防犯カメラシステムの設計ーまずは設置場所の選定から始めようー
防犯カメラシステムの設置にあたり、システムの設計をする必要があります。したがって、まずは、防犯カメラ設置場所の選定をしなければなりません。そこで今回は、よくお問い合わせをいただく、マンション等の共同住宅と店舗の場合を例にして、設置場所の選定を書かせていただきます。
5.共同住宅の場合
共同住宅は、国土交通省・警察庁からの設計指針である「防犯に配慮した共同住宅にかかる設計指針」(以下「指針」)において、防犯カメラの設置場所が記されています。「指針」では共用玄関前や共用玄関、共用メールコーナー、エレベータかご内など、状況によって9か所以上に防犯カメラの設置が必要とされています。比較的安全なマンションでも多くの犯罪が起き、屋内駐輪場や屋内駐車場のようなセミプライベート言われる半私的領域でも不安感が多いのが現状です。共同住宅の場合は不安感がある場所に防犯カメラの設置を検討します。(10月8日のブログ内のチェックシート並びに、後述する、チェックシートも併せてご参照ください。)
6.店舗の場合
店舗の場合はセミプライベートゾーンが多く、本来プライベートゾーンといわれる私的領域である倉庫や事務所横を通って来店者がトイレに行くなど、ゾーンの区別すらできていない構造が多く見受けられます。店舗などで防犯上問題の場所の一つは建物外周です。侵入されにくい形状の高い塀があれば、塀の出入り口を守れば防犯機能が上がりますが、ない場合には最低でも暗さに強い防犯カメラを設置しておかないと、事故や事件の状況すらわからなくなります。店舗の場合は犯罪手口に対応して、防犯カメラの設置が必要となります。
7.防犯カメラ設置場所のチェック表(マンション編)
ポイント:不安の場所をチェックしてください⇒カメラが必要な場所となります!
□共用玄関の外
□共用玄関の内
□メールボックス
□エレベーターホール
□エレベーターかご内
□駐輪場
□駐車場
□ごみ置き場
8.防犯カメラ設置場所のチェック表(店舗編)
ポイント:被害が当てはまる場合がいくつありますか?
□店舗の外周
□従業員出口
□荷物搬入口
□店舗入り口
□レジ周辺
□駐輪場
□駐車場
□ゴミ置き場
以上、ご参考になれば参考です。
それでは!
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参考文献;日本の防犯・防災 別冊増刊号 2012,6 「日本の防犯 防災」編集委員会発行