こんにちはカトーです。
夏といえば海、先日船舶免許を取ってきましたよ!
仕事で船員マンニングシステムも保守しているので、やはり多少は……とは思っていたので、取得できて嬉しいです。まぁ2級なので、1級にまたあとで進級しないとですね。
それはそうと、Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了します。この日以降、Microsoftからセキュリティ更新プログラムや技術サポートの提供が停止され、サイバー攻撃のリスクが高まります……と界隈ではどうすんだと聞きます。まぁ概ね周りは移行されいるのですが、どうしても今まで移行できない事情ってのがあります。特に、銀行のオンラインバンクやCADのシリアルと紐づけMACアドレスやら。そんな移行はするが、10環境も残したい!しかし場所がない!そうだ仮想しよう、という悩める人への某記録になります。
ちなみに過去に同じような記事を書いていますが、今回はMS純正ツールも紹介します。
「今あるWindowsマシンを、そのまま仮想環境に持っていきたい!」
そんなときに役立つのが P2V(Physical to Virtual) です。でも実際にやってみると、いくつか“落とし穴”があるんですよね。
今日は、その注意点をなるべく分かりやすくまとめてみました。
過去類似記事
捨てられないパソコンを仮想化してみよう P2Vにチャレンジ
よく使われるP2Vツール
VMware vCenter Converter
VMware系の仮想環境に持っていくなら、まずはこれ。ウィザード形式で直感的に移行できます。
→ VMware vCenter Converter (VMware公式)
Disk2VHD(Microsoft Sysinternals)
Hyper-VやVirtualBoxに持っていくならこれがシンプル。物理ディスクをそのままVHD/VHDXに変換してくれます。
→ Disk2VHD (Microsoft Sysinternals)
Acronis True Image / Macrium Reflect
バックアップソフトを使ってイメージを取ってから仮想化する方法もアリ。ちょっと手間ですが、柔軟性は高め。
→ Acronis Cyber Protect Home Office (旧 True Image)
→ Macrium Reflect
あとNAS専用ソフトやAOMEIとかありますが、これは別記事で書いてみます。
仮想化の注意点
1. ライセンス問題
ここが一番ややこしい。
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OEM版Windows → 基本的にP2V不可(そのPC専用ライセンスなので別環境ではNG)。
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リテール版やボリュームライセンス版 → 移行可能。ただし再認証が必要になることも多いです。
「移したらライセンス切れた!」なんてことが普通にあるので、事前確認を忘れずに。
2. ハード依存のサービスに注意
物理環境で動いていた RAID管理ソフト や 特殊ドライバ は、仮想環境では不要どころかトラブルの元になります。
移行後はサービスを無効化するか、アンインストールしたほうが吉です。
ちなみにCADで追加された仮想ドライバで弾かれる場合は、明確に追加が必要です。
あわせてホスト側・ゲスト側で共有も忘れずに。
え?物理キーでないとNGの◯◯dCADやユ◯シ◯ですか?グレーですが、仮想化……
3. 初回起動でのドライバ問題
仮想環境で最初に起動すると、ネットワークアダプタやディスプレイドライバが「未知のデバイス」状態になりがち。
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VMwareなら「VMware Tools」
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Hyper-Vなら「Integration Services」
上記を入れることで快適に動きます。ここをサボると、動作がモッサリして泣きを見ます(笑)
4. パフォーマンス調整
物理機そのままを仮想に持っていくので、不要なソフトや常駐アプリもついてきます。
移行後はクリーンアップしたり、スタートアップを見直したりして“仮想マシンらしい軽さ”を取り戻すのがおすすめです。
5. 古いWindowsの互換性
Windows XP や 2003 サーバーをP2Vしたい人も多いんですが、最新のVMwareやHyper-Vでは、サポート外になっていることが多いです。
動かなくはないけど「自己責任で」って感じになります。
まとめ
P2Vは便利ですが、 ライセンスと互換性 が最大のハードルです。
「とりあえず動いた!」だけじゃなくて、ライセンスやドライバ、セキュリティまで含めて調整してあげるのがコツですね。
👉 個人的なおすすめは、
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VMwareなら vCenter Converter
-
Hyper-Vなら Disk2VHD
まずはこのあたりを試してみるとスムーズだと思います。
多くのSEが救われますように。
あ、難しければ弊社代行してますので、お気軽にお問い合せを。