お世話になりますカトーです。
気がつけばもう9月。気象庁の季節区分では既に秋です。子供のときは小さい秋を見つけた!と喜んでいたのあっという前に過ぎ、現在は大きな改変に流される毎日です。
それはそうとインフラ屋がどうするのだと話題のCentOSの検証をまずは行っていきます。
知らない人のために書いておくと、我々が良く使うRed Hat Enterprise Linux互換CentOSが開発コミュニティであるCentOS Projectより、2021年末でCentOS 8のメンテナンスを終了することが告知されました。各クラウド・レンタルサーバ業者はCentOSの代替OSを模索して現時点はAlmaLinuxとOracleLinuxをRocky、はたまたDebian系のUbuntuと各用意を始めています。現時点で知人のインフラ業者ではRed Hat Enterprise Linux互換の中で「AlmaLinux」「OracleLinux」「RockyLinux」と大きく3つに意見が別れているようですが、いずれも検証が必要なので、早速こちらもそれぞれ触っています。
詳しい移行手順はVPS業者がサポートとしてマニュアル化しているので、そちらを見てもらうとして、今回はあくまで年末に向けての事前調査ということですので、今後変わる可能性がありますので宜しくです。
先に結論
- 移行は簡単 各ディストリ提供されているスクリプトを実行するだけ
- 現時点(2021年9月7日)追加リポジトリも利用可能
- パッケージ管理ツールなどは注意
- 公式でない野良パッケージは大抵は保証されない。
- 移行時に最新状態へアップデートが必要
- 「AlmaLinux」「OracleLinux」「RockyLinux」とも現時点であまり変わりがない。
公式のアナウンスを確認し、現時点のOSバージョンを確認
まずはOraleLinuxを検証してみます。実際にアップデートをする前に公式のFAQを確認しておきましょう。
スクリプトもそうですが、制限事項も更新されいますので、確認しましょう。
- The script currently needs to be able communicate with the CentOS and Oracle Linux yum repositories either directly or via a proxy.
- The script currently does not support instances that are registered to a third-party management tool like Spacewalk, Foreman or Uyuni.
- Compatibility with packages installed from third-party repositories is expected but not guaranteed. Some software doesn’t like the existence of an
/etc/oracle-release
file, for example. - Packages that install third-party and/or closed-source kernel modules, e.g. commercial anti-virus products, may not work after switching.
- The script only enables the base repositories required to enable switching to Oracle Linux. Users may need to enable additional repositories to obtain updates for packages already installed (see issue #1.
参照:https://github.com/oracle/centos2ol
※注意 2021/09/07時点
特にSpacewalk, Foreman or UyuniとかSatelliteなんかで集中管理している場合と公式でないパッケージを入れている場合はサポートされないとあります。
今回は検証でLAMPサーバをESXi上に構築しました。バージョンは8.3.2011でしたので、まずはアップデートしておきます。
移行スクリプトをダウンロード
移行スクリプトについては、centos2ol.shだが、Gitにあるので極力最新を利用します。現時点は以下になります。
https://raw.githubusercontent.com/oracle/centos2ol/main/centos2ol.sh
まとめ
おおい?詳細はどうしたという声があがりそうですが、正直な話、「AlmaLinux」「OracleLinux」「RockyLinux」とも現時点、それほど変わりがないです。
問題はどれが一番今後シェアが増えて、サポートがあるか?という事に尽きるのでは無いでしょうか。
現時点で企業がサポートしている「AlmaLinux」「OracleLinux」派と、イデオロギー重視のRockyLinuxに分かれている感があります。
で……結論ですが、11月ぐらいまで各ディストリビューションを様子見つつ、検証です。
これが個人で使うサーバならなんでもいいのですが、安定運用重視だとつらいとこです。
え?Amazon Linuxでいいって?