SynologyのNASとAmazonPhotoの同期が出来なくなります。
Amazon、Synology両社から発表になっているのでご存知かと思いますがSynologyのNASとAmazonPhotoの同期が11月1日以降出来なくなります。
AmazonPhotoはPrime会員であれば容量の制限なく写真を保存することができるとんでもなく有難いサービスなのですがAmazon側がSynologyのNAS向けにAmazonPhotoのAPIの提供を中止する事が決まっています。
Amazonからしてみれば好き放題容量使われSynology自体はC2というクラウドドライブを提供しているのにそっちは普通に料金取っている訳です。そんな理由でAPI塞がれるのではないかと考えています。
私自身もSynologyとAmazonPhotoの同期を使用しており、利用できなくなる前に対策しておく必要がありました。
私はこのように対応しました。
今できる一番簡単な方法はWindowsのAmazonPhotoアプリを使用する事ですが普段からPCを起動しておく必要があり、重要なデータが消失した時に限って同期されてないなどという事も発生しかねません。
他のメーカーのNASに移行することも検討しましたが、この問題は他のメーカー製のNASでも起こりえる事なのでメーカーの変更は止め、Synology内に仮想マシンとしてWindowsを動かしAmazonPhotoと同期させる事にしました。
Windowsの代金が追加で必要となりますが、他のストレージを利用するのとは比べ安価です。(NASを使われている方だとOS余らせているはずです。)
どのNASでも仮想マシンが利用できる訳ではない。
ここで注意しなくてはならないのが仮想マシンを使用できるのは上位機種のみという点です。(黒いタイプのNASが必要)
(現在ですとDS220+が仮想マシンの使える最低ラインのモデル)
DS220+のメモリーは2GBしか搭載されておらずWindowsを動かすには不足気味ですのでメモリーを増設してください。(増設しても遅いですが、増設してないと耐えられない遅さです)
非公式ですが容量の大きいSO-DIMMでも使用できるという記事もよく見かけますのでこのあたりはお好みで(当然ですが推奨はメーカー純正メモリーとなります)
あとは仮想マシンにWindowsをインストール、SynologyのNAS内の写真を保存している場所をマウントしAmazonPhotoのアプリの設定を行えばOKです。
対策完了
Windowsがスリープに入らないように設定し2週間ほど運用していますが、正常に同期できています。
常時動いているWindowsPCや普段使用しているPCの電源を切らない方などには不要と思いますが、どうしてもNAS一台で済ませたい。これまでと同じような感じで使用したいという方はこの方法が一番楽なのではないかと思います。
弊社では写真の保存環境の構築、動画の受け渡し環境構築なども行っております。お気軽にお問い合わせください。
2020年11月10日23:00現在の状況
まだ私の環境ではCloudSyncでも同期できています。(APIキーの有効期限が人によって違うのかもしれませんのでしばらく様子をみています。)