ハーレム「危険な街」から「おしゃれな街」へ。15年の歩み

 

ハーレムと聞けば「危険」「一人で行っては行けない場所」「行くなら明るい時間で団体で」と必ず言われていた場所。それは2001年になってクリントン元大統領が125丁目にオフィスを構えても変わりませんでした。ところが最近では「ハーレム=おしゃれな場所」として、認識し始めています。
いったい何が起こっているのでしょうか、ハーレムで。

 

ハーレム

@reference https://ephemeralnewyork.wordpress.com/2013/06/20/could-an-earthquake-strike-125th-street/

 

あります、スターバックス、H&M

ハーレム hm starbucks

 

クリントン元大統領のオフィスがハーレムに上陸したのと同じ頃、ハーレムの中心と言われる125丁目とレノックス街の角に、スターバックスが上陸しました。
当時、スターバックスが開店するという意味は、その場所が「安全」という定義が成り立った上での出店ですから、ハーレムが昔のように「危険ではない」ということを証明する、一つの大きな事件でもありました。
それから数年して、同じく125丁目にスタイリッシュな洋服が安く買えることで大人気だった「H&M」もハーレムに出店したのです。
それでもまだ、どことなくハーレムにやってくるのはHip Hopが好きな人が多く、まだまだどこか、ぎこちない感じでした。

 

それは西側から始まった

 

ハーレム

@reference http://harlem2nippon.com/2013/05/11/brunch-in-harlemブランチ・イン・ハーレム2ハーレム・タバー/

 

クリントン元大統領がハーレムにオフィスを構えるようになってから、少しずつ、ハーレムの開発が始まりました。125丁目を中心に、と思いきや、西側からだったのです。
フレデリック・ダグラスという奴隷解放の時に活躍した黒人の名前を取ったストリートから、開発はすごい勢いで始まりました。地図で言えば、アッパー・ウェスト・サイドの上辺り。
土地があるおかげか、コンドミニアムの開発、新しいレストランの開発、そして子供達が遊ぶ公園の改善など。
2016年の今ではお寿司を出すレストランが3店舗もあり、その値段は「とてもハーレム価格ではない(つまり高い。ミッドタウンやアッパ?・ウェストやイースト並)」。

過去に日本人オーナーでは無いけれど

日本食レストランを開店した人達がいたものの、知らない間に閉まっていたので、ようやくハーレムの人達にも「SUSHI」が身近になってきた証拠なのか、それともダウンタウンからハーレムに移り住み始めた白人たちのおかげなのか、ちょっと悩むところです。

 

オーガニック食品がハーレムで購入可能に。

ハーレム

@reference http://www.remax-nyc.com/east-harlem/

 

西側の流れは少しずつ東側にも流れてきました。
そして2010年の春先には、オーガニック専門のスーパーマーケットができたのです。ハーレムの一般的スーパーマーケットとの生鮮食品と言えば、鮮度が悪く、緑色の葉っぱの色が今にも黄色に変わりそうなくらい。果物にしてもシワが見えそうな勢いなものも少なくありませんでした。お肉にしてもパックを開けたら「臭い」がしそうな感じです。
そんな中で、オーガニック商品と、ニューヨークで生産している農家からの野菜などを仕入れているこの『Wild Olive Market』は革命を起こしたといっても過言ではありません。
ハーレムに住んでいる「健康を気にする人達」に支持され、いつもたくさんの人で賑わっています。

 

ついにハーレムに、あの”ホールフーズ”がやってくる!

ホールフーズ ハーレム

そんな中、さらに大きな「事件」がおきました。

なんと! 長い間空き地だったハーレムのど真ん中、125丁目とレノックス街の角に、あのホールフーズが上陸するのです。

 

「ハーレムにスタバができるの?」と驚いていた2001年。来年の2017年には、そのスターバックスのはす向かいにホールフーズができます。基本的にアメリカでは工事が期日に間に合うことはあり得ないのですが、この工事にはニューヨーク市が絡んでいるので、きちんと期日に間に合いそうな気配です。

他にもハーレムにはギャップやバナナリパブリック、アメリカンアパレルなどの大手ファッション店もここ数年のうちに出店しました。

 

開発とともに家賃の値上げなど、2001年の頃に懸念されていた「もともと住んでいた黒人達はどこへ行くのか?」という問題が、今になってより深刻になっていっています。

 

誰もが安全な街に住みたいけれど、ハーレム=黒人が多い街という独特な雰囲気が、これらの開発によってこれからどうなっていくのか、また「ニューヨークらしさ」が消えていくのか、これからもハーレムの変貌を見守っていく予定です。

 

りべるら ( ライター )

この記事を書いた人:りべるら ( ライター )

NYのハーレムに20年近く生息。1児の母。親子そろって丸坊主。旅をこよなく愛し、今でも時間あればリュックを背負って飛び立ちたいと日々思っています。

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