知識創造企業を読みつつ考える

知識創造企業

こんにちは、カトーです。先日、”この本読んでみなされ”と連絡を受けて早速「知識創造企業」(東洋経済新報社)を読み始めましたよ。一応社長ですからね、勉強しないと……です。因みに記事にするまで2日掛かってます。そして今でもまだ内容が完全に理解できてないという内容ですけどね。

 

なんぞ?知識創造企業とは?

この本を乱暴に説明すると、レビューがとてもよく、日本発の経営理論でドラッカーやら有名所の人も推奨するようなベスト経営書との事。内容は企業も知識を自ら創造していかないと生き残れない。それと過去のデータを元に分析し、どうしたらいいか?といくつかの実例を紹介した本で、要は社内の情報やプロダクトの発想の観点からみた経営理論本。私の業種はこの知識や技能が必要なジャンル。この本の実例では実際の企業の実例を出して説明してます。

 

経営学を学んでいない私には専門用語が多くて、躓きながら読みましたよ。小説とは違いPCスキル本のようにじっくり読まないと理解ができない本です。内容はネットのレビューの通りに素晴らしいのだが、普段、私は極力”専門用語”を使わないように話しているので、何度も読んでると専門用語バシバシ使いそうになるので怖い本です。

 

「ナレッジプラクティショナーに対してオフィサーはスタンドは会社のアンブレラとグランドコンセプトをメイクする事ですね!」とか言いそうです。その内に”やぶからスティックですね!”とか言いそうです。

 

またこの本は元々はThe Knowledge-Creating Company: How Japanese Companies Create the Dynamics of Innovationというタイトルから来ている本で、そのまま訳せば確かに「知識創造」だが、違和感を感じるのは私だけだろうか。

実例を挙げた内容

この本には日本企業が成長した実例として、ホンダのシティ、松下電器のホームベーカリー、アサヒビールのスーパードライ、マツダのRX-7、花王の知識構造、キャノン……などなど多くの例を取り出して、どうやって組織の体制と知識を上げていくのかが書かれている。

 

また一部では戦前の日本帝国軍の指揮系統を例に挙げながら、”旅”(この本の中では問題を分析していく過程を旅という)を進めていく。過去にノモンハン事件や日本の戦争の本を結構、読んでいたのでこの辺は非常に分かりやすかったが、いかんせん網羅する引用は多すぎる。つい引用がそうなのか?と調べる私はもうその引用がでる度に調べるので、読むのに非常に時間がかかりました。

組織としての知識

読み進めていくと過去に読んだジャック・ウェルチの引用もありつつの、キャノンの例もありつつで、なかなか面白い感じに読んだが、では、組織が知識創造……ああ、面倒なので皆がコア数の多いCPUのように組織として動くにはどうしたいいのか?また体制を作り出すのか?という事を自身の会社に当てはめて考えてみると、第8章341項の”ナレッジクルーを編成せよ”目安に適格だと考えた。

これは第8章228項の”実践上の含意”にあるような、7つの項目だろうと目測。

  1. 知識ビジョンを作れ
  2. ナレッジクルーを編成せよ
  3. 企業最前線に濃密な相互作業の場を作れ
  4. 新開発のプロセスに相乗りせよ
  5. ミドル・アップダウン・マネジメントを採用せよ
  6. ハイパーテキスト型組織に転換せよ
  7. 外部世界との知識ネットワークを構築せよ

知識ビジョンは今の技術の部品と立ち位置だから、分かるとして、2のクルーを編成するにはリーダーを含め班員が必要。また3はホンダのタマ出し会(※決して下品アレじゃないです。要はブレスト)やキャノンの合宿を意味する。ただそれだけではダメで引用とか例で技術者達は相互得ないので、市場の声を聞けるような場所にいないとダメらしい。それはそうだろうな、浮世離れするしね。

 

またミドル・アップダウン・マネジメント、トップが夢やビジョンを描き、下の社員が現実を見つめ、中間の人間がそれをミドルマネージャーが橋渡しをするというもの……んー会社が30名を越えないと無理だろうな。

 

今回勉強になったこと

この本を完全に理解するのは何度も読みながら実践を照らし合わせて読み直しが必要だが、過去デザインラボも含めると10年以上は独学で会社を運用してきたがこんなことは考えた事は無かった。……お恥ずかしい。来月から社内研修も強化する事から、会社としてどうやって現在のサービスを安定させるか?また自社サービスのどうやって開発していくか?を組織的に考えていかなければならない上で、非常に勉強になった。

 

ただ、専門用語、これはもっと自身で噛み砕いていきたいところです。

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